科目別学習法 〜物理〜

医学部再受験・編入試験

 こんにちは、m_yossieです。このブログでは、独学で医学部再受験を頑張っている方に役立つ情報を発信していきます。

島根大学編入試験の解説と対策をお願いします。

 前回の記事では、化学の勉強法とオススメ教材を紹介しました。

 本記事では、物理について具体的な学習法を解説していきます!

 私は医者の家系に生まれた訳ではなく、母子家庭育ち、母は高卒です。高校生の頃から医学部に憧れていましたが、2浪しても合格できず、基礎研究の道に進み、医師の夢からは遠ざかっていました。

 しかし、30を前に一念発起して医学部再受験の勉強を始め、独学で国立大学医学部の編入試験に合格しました。現在、内科医として日々臨床を行っています。

 また、医学部専門予備校で講師として10年間の指導経験があり、多数の生徒を合格に導いてきました。編入学試験受験者の指導経験もあります。

 物理も化学と同様のつまずきをしている人が多いのではないでしょうか。最初に学習する力学で苦手意識を持ってしまっている人は損をしています。

 本記事を参考に、まずは力学以外の分野を仕上げ、最後に力学に時間をかける作戦を取りましょう!

はじめに

 どの科目の学習に関しても言えることですが、できるだけ同じ著者の参考書・問題集を使うようにしましょう。

 なぜなら、同じ問題を解くにしても、教える人間によってやり方が全く異なるからです。英語の読解を例に挙げると、同じ文章を前から順にどんどん解釈していく先生もいれば、今回ご紹介する富田先生のように、まず動詞の数を数えることから始めるといったやり方をする先生もいます。ですから、同じ科目で複数の先生のテキストを使ってしまうと、一貫したやり方をマスターしにくくなってしまいます。試験本番でも、準備してきたやり方で一貫して問題を解くということは、精神的な安定が得られますので、重要なポイントです。

 科目別学習法では、原則として、

  • 振り返り教材(忘れてしまった、または習得できていない基礎を集中的に振り返る)
  • メイン教材(基本書)
  • 橋渡し教材(一般受験から編入試験への「橋渡し」)

の順に参考書・問題集を紹介していきます。過去問分析を行ってみて、自分に必要とされる段階から学習を始めてください。

物理のオススメ教材

 物理でイチオシの先生は、なんといっても為近和彦先生です。私も予備校時代にはずいぶんお世話になりました。        

1.振り返り教材

もう一度高校物理』 日本実業出版社

 しばらく高校物理から離れていた人も、この1冊でどういうことを学んだかをざっと思い出すことができます。高校物理を未履修の人で、これから物理の勉強を始めようという人にとっても導入書としてお勧めできます。

 Amazonレビューの一部に「内容が薄い」とありますが、だからこそ、振り返り教材としては適していると言えます。まずは高校物理の全体像を思い出すことが何より大事です。

2.メイン教材

為近の物理ノート 基本編―代々木ゼミナール 解法の必然性を学ぶ』 代々木ライブラリー

 「公式は覚えたけど、問題は解けない」という人は、ぜひ本書から初めて欲しいと思います。問題文をどのように読んで式を立てていくかを丁寧に解説しており、本当の意味での基本書と言えます。

為近の物理ノート 難関理工医系対策編―代々木ゼミナール 必然性で解く』 代々木ライブラリー

 本書は難関校受験生を対象としており、物理の基本をしっかり身につけた状態で、いわゆる「難問」をいかにして必然性を持って解いていくかに重点を置いた構成となっています。歯応えのある問題が並んでいますが問題数は多くはなく、繰り返しの学習が可能です。

為近の物理基礎&物理 合格へ導く解法の発想とルール(力学・電磁気)【パワーアップ版】』 旺文社

為近の物理基礎&物理 合格へ導く解法の発想とルール(波動・熱・原子)【パワーアップ版】 』 数研出版

 本来であれば、『物理ノート 基本編』を終えた人が、『解法の発想とルール』2冊に取り組むと非常に効率の良い学習ができると思うのですが、残念ながらこの2冊、もう絶版となってしまっているようです。特に波動・熱・原始編の中古本が高値で取引されており、非常に残念です…。それだけ良い本という証でもあるのですが。もし、中古でも高くてもいいという方は、手に入れる価値のある本だとは思います。

 為近先生の同レベルの新刊が出るのを待つばかりです。

3.橋渡し教材

 『ビジュアルアプローチ 力学』 森北出版 

ビジュアルアプローチ 電磁気学』 森北出版

ビジュアルアプローチ 熱・統計力学』 森北出版

 編入試験で物理が必要な人にとっては有用な3冊です。大学教養レベルの人を対象にしており、高校までに学習した物理学から大学で学ぶ物理学へとうまく橋渡しができます。図が豊富でカラフルでもあり、大学の単調な教科書を読んでいると眠くなり何も頭に入らないといったことにならないようにという配慮も見られます。分量的にも多過ぎず、編入試験のための勉強であれば十分な内容です。

まずは熱力学・波動・電磁気を克服する

 理論化学の勉強で化学が嫌になる人がいるように、物理でも力学の勉強で嫌になる人がいると思います。また、初学者では特に、力学に時間をかけ過ぎて、他分野の学習が不十分となり、結果として点数が取れないといった事態になりがちです。

 物理では、早い段階で熱力学・波動・電磁気でしっかり得点できるよう、優先的に学習すべきです。力学は最後に時間をかけるようにして、点数を取れるはずのところで取りこぼしがないようにしたいです。


まとめ

 本記事では、物理の学習法、オススメ教材について説明しました。

 本当の意味での物理の基礎を身につけた人は、入試でも安定した点数を取ることができます。物理が苦手で、為近先生の教材で勉強したことがないという人は、ぜひ本記事で紹介した教材で勉強することを検討してみてください!

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