こんにちは、m_yossieです。このブログでは、独学で医学部再受験を頑張っている方に役立つ情報を発信していきます。
島根大学編入試験の解説と対策をお願いします。
前回の記事では、物理の勉強法とオススメ教材を紹介しました。
本記事では、数学の学習法とオススメ教材を解説します。
私は医者の家系に生まれた訳ではなく、母子家庭育ち、母は高卒です。高校生の頃から医学部に憧れていましたが、2浪しても合格できず、基礎研究の道に進み、医師の夢からは遠ざかっていました。
しかし、30を前に一念発起して医学部再受験の勉強を始め、独学で国立大学医学部の編入試験に合格しました。現在、内科医として日々臨床を行っています。
また、医学部専門予備校で講師として10年間の指導経験があり、多数の生徒を合格に導いてきました。編入学試験受験者の指導経験もあります。
数学はずっと苦手科目だったのですが、結局のところ私の場合は十分な演習ができていないことが原因でした。周囲に惑わされず、自分が十分にこなせる問題集を選んで訓練をすることで得点アップを望めます。
本記事を参考に、数学が不得意で困っているという人は学習法を見直してみてください!
はじめに
どの科目の学習に関しても言えることですが、できるだけ同じ著者の参考書・問題集を使うようにしましょう。
なぜなら、同じ問題を解くにしても、教える人間によってやり方が全く異なるからです。英語の読解を例に挙げると、同じ文章を前から順にどんどん解釈していく先生もいれば、今回ご紹介する富田先生のように、まず動詞の数を数えることから始めるといったやり方をする先生もいます。ですから、同じ科目で複数の先生のテキストを使ってしまうと、一貫したやり方をマスターしにくくなってしまいます。試験本番でも、準備してきたやり方で一貫して問題を解くということは、精神的な安定が得られますので、重要なポイントです。
科目別学習法では、原則として、
- 振り返り教材(忘れてしまった、または習得できていない基礎を集中的に振り返る)
- メイン教材(基本書)
- 橋渡し教材(一般受験から編入試験への「橋渡し」)
の順に参考書・問題集を紹介していきます。過去問分析を行ってみて、自分に必要とされる段階から学習を始めてください。
数学のオススメ教材
1.振り返り教材
『カラー改訂版 忘れてしまった高校の数学を復習する本』 日本実業出版社
高校数学からしばらく離れてしまっていた人は、この手の本にざっと目を通して、忘れている部分を思い出すという勉強から始めるとよいです。電子書籍ですので、持ち運びにも不自由せず、電車の中でも読めます。数学Ⅲ領域は掲載されていませんが、導入には十分でしょう。
『プレ1対1対応の演習/数学1[改訂版] (大学への数学 プレ1対1シリーズ)』 東京出版
『プレ1対1対応の演習/数学A[改訂版] (大学への数学 プレ1対1シリーズ)』 東京出版
『プレ1対1対応の演習/数学2[改訂版]』 東京出版
『プレ1対1対応の演習/数学B+ベクトル[改訂版] 』 東京出版
昔は、『プレ1対1対応』シリーズというものはありませんでしたが、現在では、教科書レベルから標準問題レベルへの橋渡し教材として、本シリーズが存在します。本を読むよりも問題を解きながら基本的なことを思い出したいという人には、おすすめの教材です!
2.メイン教材
『1対1対応の演習/数学1 [三訂版] (大学への数学 1対1シリーズ)』 東京出版
『1対1対応の演習/数学A [三訂版] (大学への数学 1対1シリーズ)』 東京出版
『1対1対応の演習/数学II 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)』 東京出版
『1対1対応の演習/数学B 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)』 東京出版
『1対1対応の演習/数学3 微積分編 (大学への数学 1対1シリーズ)』 東京出版
『1対1対応の演習/数学3 曲線・複素数編 (大学への数学 1対1シリーズ)』 東京出版
受験生の頃、数学の参考書をいろいろ買いあさりました。青チャート、赤チャートを推す人もいると思いますが、数学が嫌いな人にとっては、あの厚さに抵抗があるのではないでしょうか。私はあえなく途中で挫折してしまいました…。『大学への数学』月刊誌も、数学が苦手という人は手をだすべきではないと思います。毎月発売されるペースについていけず、やはり挫折しがちです。
『1対1対応の演習』のよいところは、なんといっても薄いということです。これなら、繰り返し学習しようという意欲がわいてきます。
1対1対応シリーズを十分やりこんだら、あとは志望校の過去問演習をどんどんやった方がよいです。他のものに手を出すのは時間の無駄です。
3.橋渡し教材
『チャート式シリーズ 大学教養 微分積分 (チャート式・シリーズ)』 数研出版
『チャート式シリーズ 大学教養 線形代数 (チャート式・シリーズ)』 数研出版
この『チャート式』大学教養シリーズ、私が編入試験を受けるときにはありませんでした。私はできるだけ薄いテキストをやりたかったので、当時は『キーポイント』シリーズの微分積分と線形代数をやって編入試験に臨み合格しましたが、少し古くなってしまいました。
個人的にはあまりチャート式は好きではないのですが、この2冊に関しては、高校数学から大学教養数学への橋渡しを意識して丁寧な解説がされているという点で評価はできると思います。
数学の授業に出るだけでは成績は上がらない
数学の場合、予習をして塾や予備校の授業に出ているだけでは全然足りません。
なぜなら、圧倒的に演習量が足りないからです。非常にコスパが悪い。予備校の先生の中には、「授業なんか出てないで、自分で問題を解け」という人もいました(笑)。
受験数学ができるようになるかどうかは、結局、どのくらい演習をやったかに尽きると思います。
いつも同じ戦略で試験に臨む
では、数学の授業に出るメリットは何かあるかというと、試験問題を解くにあたって自分がどのように作戦を立てるかのヒントを与えてくれる場合があるということです。
私の場合、予備校に通っていた時、伊香匡史先生から聞いたやり方がすごく合っていました。1問あたり最初の5分は「捨てる」というやり方です。例えば、入試の数学の問題が6題出題されるとして、最初の30分(5分×6題分)を、「すぐに方針が立つか」「時間がかかりそうか」を判断するのに費やします。
数学で大きな失点につながるのは、解けない問題にはまってしまい、解けるはずの問題を解けずに終わるという展開です。これは、本番では絶対に避けなければなりません。私は、伊香先生に教わったやり方で過去問と模試の演習を繰り返し、数学で大きく失点することがなくなりました。
特に数学が得意ではないという人は、できるだけ失点を少なくするよう戦略を立てて、いつも同じやり方で試験に臨めるように練習しましょう。精神的な安定にもつながります。
まとめ
本記事では、数学の学習法、オススメ教材について説明しました。
私のように数学が苦手だと思っている人は、演習量が足りていないことがほとんどです。まずはしっかりと問題演習を繰り返した後、本番の試験に向けた戦略を立てることが必要です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!今後も、医学部再受験を頑張っている人に役立つような情報を発信していきます。
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